最近見た映画のあらすじと感想とあとひと言

見たいなと思った映画はケーブルテレビの映画専門チャンネルやDVDではなく、映画館での迫力満点のスクリーンを通して鑑賞するのがお勧めになります。


最近見た映画の中でも特に印象に残っている作品は、2017年の9月29日に劇場公開されたセオドア・メルフィ監督によるヒューマンドラマ「ドリーム」です。

東京メトロ日比谷駅から歩いて3分程度の便利な立地にあり、ショッピングやランチタイムの後に最適なTOHOシネマズシャンテシネに行って来ました。

臨場感を感じることができるサウンドと外の世界から切り離されている空間の中で、映画の世界観にすんなりと入っていくことができます。

誰しもが知るNASAの歴史的な偉業の陰に隠されている、語られざるヒロインのサクセスストーリーが感動的でした。

アカデミー賞の作品賞・脚色賞・助演女優賞の3部門にノミネートされた、国内外問わず高く評価されている作品になります。

3人のアフリカ系アメリカ人の女性たちが差別主義や偏見を乗り越えていく生きざまを、時にセンセーショナルに時にはユーモアセンスたっぷりなタッチで描き切っていました。


作品の舞台に設定されている第二次世界大戦後の冷戦時代の緊迫感には、今の時代に繋がるものがありました。

1961年のヴァージニア州のラングレーでロケット打ち上げの計算を続ける、ひとりの天才的な才能を持つ数学者の存在が印象深かったです。

実在する科学者であるキャサリンの役を、タラジ・P・ヘンソンが迫真の演技でアプローチしています。

歴史に名を残す程の功績を成し遂げた彼女ですが、日々の業務は地味で根気が要求されることが伝わってきました。

仕事に取り組む姿勢からは、自らに与えられた仕事に誇りを持つことを考えさせられました。

働くことに疑問を持っている、若い世代の人たちに見て欲しい作品になります。

映画が終わって劇場の外に出る瞬間の、非日常から日常に戻される奇妙な感覚が味わい深いです。

有意義な休日の過ごし方には、映画館で映画を鑑賞するのがお勧めです。