働かざる者食うべからずを覆す現代の生き方

働かざる者食うべからず、とは働こうとしない者は食べてはいけないということを云っていますが、現代の実に多様な価値観の下に広がる新しいそれぞれの「生きる」を見つめると、そんな言葉も古めかしくなってきたのだろうなと感じつつあります。

とくにご年配の方がよく言っている兆しのある一句でもあるこの言葉ですが、それに対し、時世の影響などもあって最近の大学生は就職活動というものをしない傾向も見せてきているようですね。

将来別にこれといってやりたいことがないからとか、人生を諦めかけている場合もあるでしょうし、そもそもにして「普通はこうする」というその「普通」って何なのだ?それ以外の生き方はダメなのか?と、それぞれにいい意味で問いを持っているゆえの新しい兆しなのだろうなという印象も受けます。

確かに競争社会に合わせるだけが脳でもなければ生き方でもありません。
常にフルパワーを強いられ続けた上で他人と比較をされ続けるばかりでは、誰しも疲れ切ってしまうことでしょう。

そう考えるとお金や世間の物差しに囚われないで生きる、もっと解放されて自由に自分らしさを求めて生きるというスタンスにたどり着くのは、人として至極自然なのかもしれません。

世の中にはハイスペックな高級外車を数台乗り回すほどのお金がたくさんあっても幸せを感じていない人もいる一方、都会で年収にして100万以下ぐらいでやりたいことをやって暮らしている方や、田舎でほのぼのとスローライフを愉しんでいる方だっていらっしゃいます。

あらゆる生き方や在り方を見聞きしていて思うのは、それぞれに自分の幸せというものを分かっていること、日々幸せを実感することが大事なのだなということですね。

幸せというものが、決して自分以外の誰かに決めてもらうものではないということを、当たり前なのですが忘れられやすく置き去りにされがちなことでもあるゆえに、私も今一度踏まえたいと思います。

私自身、これからもどうしたらよりよく生きられるか?どうしたらより楽しく、より私らしい人生になるかという問いを常に持ち続けたいと思いますね。

このつたない文面を最後まで読んでくださった方が解き放たれるべき呪縛から解かれて、本来の「あなた」として輝いて歩んでいかれますように。